フェルナンド・オカリスの生涯

フェルナンド・オカリス神父は、スペイン内戦(1936~1939年)の際に亡命したスペイン人家族の8人兄弟の末っ子として、1944年10月27日、パリに生まれる。2017年1月23日からオプス・デイの属人区長です。

オプス・デイ属人区長フェルナンド・オカリス

フェルナンド・オカリス神父は、スペイン内戦(1936~1939年)の際に亡命したスペイン人家族の8人兄弟の末っ子として、1944年10月27日、パリに生まれる。

バルセローナ大学で物理学を(1966年修士)、教皇庁立ラテラノ大学で神学を学ぶ(1969年修士)。その後ナバラ大学で神学の博士号を取得(1971年)し、同年司祭に叙階された。司祭生活の最初の数年は、特に青年と大学生の司牧に専念した。

1986年から教理省の顧問、2022から福音宣教省の顧問(2011年から前身の新福音化推進評議会顧問)を務める。2003年から2017年まで、聖職者省の顧問を務めた。1989年に教皇庁立神学アカデミーに入会。1980年代には教皇庁立聖十字架大学(ローマ)の基礎神学の専任教授(現在は名誉教授)であり、この大学の設立に関わった一人でもあった。

その神学の著作の中ではキリスト論に関する著書が際立っている。たとえば『イエス・キリストの秘儀:キリスト論と救済論の教科書』、『キリストにおける神の子たち』、『超自然の参与の神学入門』などが挙げられる。神学と哲学に関する著作としては、『行いをもって神と隣人を愛する』、『自然、恩寵、栄光』(ラッチンガー枢機卿の序文)。2013年にはラファエル・セラーノによってなされたインタビューが『神、教会、世界について』という題名のもとに出版された。また純粋に哲学的な著作としては『マルクス主義:革命の理論と実践』、『ヴォルテール:寛容論』があり、他にも多くの神学と哲学の論文や共著がある。

1994年からはオプス・デイの総代理となり、2014年には属人区の補佐代理に任命された。この22年間、オプス・デイの前属人区長であるハビエル・エチェバリア司教に付き添い、その70カ国以上への司牧訪問にも同伴した。1960年代にオプス・デイ創立者聖ホセマリア・エスクリバーの近くに暮らした。若いときからテニスが好きで今も続けている。