教皇メッセージ

勉学と仕事は人々に奉仕するもの

毎年、聖週間にローマで開かれている「UNIV(ローマ世界学生会議)」2002で約4,000人の参加者がパウロ6世ホールで教皇と謁見した。そのときの教皇講話の要約

属人区オプス・デイが企画運営しているこの研修に参加した若者に対して、教皇は次のように述べた。

「勉学と仕事、これらは責任をもって任務を果たすことであり、自己の生き方そのものを映し出す行為であり、まさしく奉仕するために自分自身を差し出すことです。(・・・)つまり、人々のことを考え、自分以外の人に開かれ行為になることで、自己の使命を発見し、若いみなさんの一人一人が完成されていきます」

「今年、生誕百年を迎えた福者エスクリバーの教えは、とても役に立ちます。福者が度々話したことですが、聖書を見れば、イエスは大工として、また大工の子として知られていたのです」

「福者が書いておられることですが、仕事の尊厳と偉大さは、どれだけ心を込めたかにかかっています。この研修に参加した皆さんが、しっかり勉強し、心を込めて働くなら、世界中で地の塩、世の光になることができます。これは、今年催されるワールド・ユース・デイのテーマでもあります。また、現代社会の考え方としばしば食い違う、困難な道です。周囲の流れに逆らって、今の若者の間で普通に見られる生き方に対してはっきりと抵抗することが必要になるでしょう」

「いい加減な生き方や自己満足に警戒してください。そうしてのみ、人生が人々への奉仕になり、生きることが賜物になります。また、技術が進歩したにもかかわらず、その恩恵に浴さない貧しい人々が社会にいます。これらの傷ついた、苦しむ人々のために貢献できるでしょう」

「これら全てが実現するために、まず祈りから始めることが不可欠です。(・・・)若いみなさん、寛大な心で活動してください。ただし、同時に神様の神秘を深く黙想してください。ご聖体が一日の中心になるようにしてください」